皮膚疾患の症例

2024.04.04

⑥副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)

どんな病気?

下垂体、あるいは副腎の機能異常によって副腎皮質ホルモンであるグルココルチコイドが過剰に分泌され皮膚やさまざまな臓器に影響がみられます。

グルココルチコイドは病気の治療に使用される副腎皮質ホルモン剤にも含まれています。


症状

痒みのない体幹の脱毛が徐々に進行し、皮膚が薄くなり、血管が明瞭となります。

感染を起こしやすくなるため膿皮症や毛包虫症を併発することがあります。

全身症状として飲水量や尿量、食欲の増加、腹囲膨満、パンティングなどがみられます。



一般的な治療

グルココルチコイドの過剰な分泌を抑えるため主に薬の投薬を行いますが、外科手術が適応となる場合もあります。

副腎皮質ホルモン剤が投与されている場合は薬の減量や休薬を検討します。