皮膚疾患の症例

2024.04.04

②マラセチア皮膚炎

どんな病気?

マラセチアは皮脂を好む酵母様真菌で、皮膚や耳に常在しています。

マラセチアが増殖したりアレルギー反応を起こすと皮膚炎が生じます。

症状

皮膚がベタベタと脂っぽくなり、赤みやフケ、痒み、独特の臭いがします。耳の内側や指の間、脇、内股など皮脂がたまりやすく通気性の悪い部位に皮膚炎がみられます。

脂の多い犬や犬アトピー性皮膚炎、ホルモンの異常などの基礎疾患がある犬によくみられます。

他の動物に感染することはありません。



一般的な治療

抗真菌薬の内服やシャンプー、外用剤で治療を行います。

治療を行っても効果が見られない場合

Q1. 基礎疾患が管理できていない?

アレルギー性皮膚炎や甲状腺ホルモンの低下症など、マラセチアの増加や皮膚炎を引き起こしやすくなる原因があれば治療を行います。